メガネは案外奥が深いものです。
私たちの生活に身近なメガネにもかかわらず、またはだからこそ、「メガネ」にはまだまだ様々な誤解があるようです。
はたまたメガネ屋だからこそ知っている世間にはあまり知られていない使えるマメ知識もたくさんあります。

メガネをもっと楽しんでいただくために、もっと大きな事を言えばメガネ好きがもっと増殖するように、
メガネについてちょっとお伝えしたい「正直な話」。


今ではファッションスパイスとしてすっかり認知されたサングラス
もはや夏だけのものではなくなってますよね。しかも、カラーバリエーションも無限大!
みなさんはどんな色のカラーレンズでサングラスを楽しんでいらっしゃいますか?

カラーが豊富になったのはいいのですが、選択肢が増えた分どれを選べばいいのか迷ってしまうところ。
今回はレンズのカラーによってどういう特徴があるか、どういう効果があるかご紹介しましょう。


●グレー系
カラーレンズの代表選手。単純に眩しさを軽減してくれます。
晴天が曇り空になった感じで光の量を抑えるので、自然の色調を保ったまぶしさを抑えた視界になります。
オールラウンドで使用可能な、とても使いやすいカラーです。
また色が濃くなればなるほど、眩しさから目を守ります。強い日差しにさらされる機会が多い方にはオススメ。
見た目もクールな印象になります。

●ブラウン系
ブラウンのレンズは従来からあるカラーレンズの色の1つです。肌と同系色で顔に自然に馴染みやすい色です。
眩しさを抑えつつ散乱しやすい青い光をカットして、コントラストを高める効果があります。
なので瞬時の判断が要求される車の運転や、素早い動きが伴うハンティングやフィッシングにも適します。
また明るいめのブラウンはグリーンを鮮明に見せるので、
ゴルフで使えば芝読みはバッチリ!でパターもポンポン決まるかも。

●イエロー系
ハッキリ申し上げると、黄色というのはあまり眩しさを抑える効果はありません。
むしろ逆に眩しく感じることも。それは立体的なコントラストをはっきりさせ、ものを鮮明に見せるという特徴にあります。
しかし昼間の外の日差しよけの効果は低い代わりに、
夜間や、悪天候時など、光が弱くのっぺりと見えがちな状況では使いやすいカラーです。
薄暗いクラブとかでは、ハッキリ見えるしオシャレ的にも目立つしで使いやすいかも。

●オレンジ系
イエローと同じ様にものをハッキリ見せる色ですが、(当然ですが)イエローより多少暗く見えます。
その分、生理的な刺激は少なく、晴天・曇天に関係なくオールラウンドで使用可能です。
夕暮れ時などでも、対象物の輪郭をとらえることができます。
雪のこぶなどをはっきり見せるのでスキーなどの時に重宝。スポーツグラスでよく使われますね。

●ブルー系
夏はとくに視界がさわやかなブルー。清涼感と鎮静効果が得られます。
太陽がぎらぎらした真夏には、ただかけるだけでなんとなく体感気温が下がるような気もしてきますね。
目元も涼しげな印象で、ファッション的にも人気のあるカラーです。
ブルーレンズは黄色の光を2割程度抑えるので、昼間の強い日差しや夜間の対向車のヘッドライト光がやや和らぎます。
それだけでなく、壁の黄ばみも白くスッキリ見えたりして。

●グリーン系

俗にレイバンカラーと呼ばれる深緑色は、レイバンがパイロットの目を守る為、一番最初に開発した色です。
グレーやブラウンと共に、昔から愛されているサングラスの王道カラーですね。
グリーンのレンズを通した光の通過曲線は、目が感じる光の感受性曲線に近いので、
簡単に言うと、色を通しても裸眼の視界とあまり色調の差がないため、目にとって自然な見え方のするカラーです。
緑色は目に良い、とよく言われるのもちょっと納得。
明るめトーンのグリーンなら、ブルーと同じ様なさわやかな視界が得られますよ。

●ピンク系
ファッショングラスとしての印象が強いカラー。
ある程度濃いピンクになると、いつでも「人生バラ色ね!」という視界になります。
でも、例えば遠近両用レンズなどではお度数によっては目元が拡大されてしまうことがありますが、
そのとき、気になる目元を目立ちにくくさせ、より明るい表情に見せてくれる効果があります。
目元を暗くくすませず、さらに視界も暗くならないので、室内で掛けていてもそんなに暗さが気にならない色です。


使う用途によって色の特性で選ぶのもいいですし、見た目のファッション的な感覚で選ぶのもいいですよね。
ただどの色も濃くなり、可視光線の透過率が下がるほど、視界の見え方は悪くなります。
ある程度濃い色(可視透過率で夜間・夕方は75%未満、昼間は8%以下)のカラーレンズは、
光量不足で視力が低下し危険です。
運転や操縦時にはおかけにならないようにして下さいね。

また原色系の色を長時間装用すると、心理的な影響もあるとされています。
例えば、真っ赤なカラーレンズを長時間かけていると、精神が高揚して運転が荒くなったり。合わせてご注意を!

●backnumber
  vol.1 メガネが似合わない顔なんてナイ!
  vol.2 大切なメガネと長く付き合おう
  vol.3 もうセルフレームをあきらめない!
  vol.4 カラーレンズを楽しもう